あした天気になーぁれ
「…あ、そうだ今日ってあれでしょ?体育祭のこと決めるんだよね!」
何故か恥ずかしくなってきて、慌てて話題を変えてみた。
「あー、確か言ってたなっ!」
「今年も盛り上がりそうだよね。焼けないか不安ー。…中止でいいよ」
「…なに人の楽しみ壊そうと思ってんの」
「そーだよお前…。何言ってんのまじで」
瑠希のやる気が全く感じられない発言に、私と千早はあきれ顔で食い付いた。
こっちは体育祭すっごい楽しみにしてんだからね!
「千早ー!!ちょっとこっちこいよー!!!」
そのとき、クラスの男子が千早に向かって手招きをしてきた。
「おーっ?……あー…、わかった!」
千早は少し悩んでから返事をして、「後でなっ」と私たちに言ってから男子の元へ向かっていった。
私はその千早の後ろ姿をじーっと見つめる。
「――ほらほら、見つめない見つめない!!」
瑠希がニヤニヤ口元を緩ませながら、そんな私を見て言った。
!!
「べ…っ!!別に見つめてなんか……!!」
私はパッと瑠希に視線を戻してから、反論をする。
けど、こんなふうになってしまった瑠希には、もう無駄みたいだ。
「嘘つくなって。“好き”ならそれが普通だよ?」
そういって、にこっと笑った瑠希に。
「…。……まぁ…少しは…見てた……けど…」
私は視線を逸らして、顔が熱くなるのを感じながらゆっくりと言った。
…そう。
すでにお分りのように
――私は千早が大好きなんです。