あした天気になーぁれ
「どこが好きなんだか…。あいつ馬鹿じゃん。あたしだったら絶対無理!」
瑠希が呆れた目をしてあたしに言った。
ば、馬鹿って瑠希さん…。
「んー…」
…そうだなぁ。
千早のどこが好きかって聞かれると…
「…全部、かな。」
私は前の方でみんなに囲まれて笑っている、千早の姿を見つめながら呟いた。
「全部って…どの辺が?」
瑠希の不思議そうな問いに、私は微笑んで口を開いた。
「外見もそうだけど…」
とても整った顔立ち
毛先が透けるさらさらな茶髪
完璧なスタイル
そんな、恵まれた外見をしている千早。
でも。
「やっぱり一番は中身だよ」
あたしは、千早そのものが大好き。
外見も中身も、全部全部ひっくるめて、
千早が大好きだ。
でも、千早くんは……
「きゃぁぁあ〜!!柳瀬く〜〜ん!!!!」
「千早くん大好き〜〜!!」
「柳瀬今日もかっこよすぎ……」
その完璧な外見の所為で
女の子にモテモテなのです…。