永遠の翼
コンサートの当日。


俺たちは家族4人で昼食を食べていた。


「今日だねっ」


詩織がいつも通りの笑顔で言う。


「ああ・・・」


「お前らがやるコンサートだよな」


秋夫さんが反応する。


「秋夫さんは行くんですか?」


「当たり前だ。詩織の晴れ舞台だからな。頑張れよ、詩織」


・・・俺は?


「優ちゃんも来るんだよね?」


「うん。学校に行く用事があるから少し遅れるかもしれないけど」


だから、優子は制服を着ているのか。


ちなみに言っておくと、俺と詩織も正装として制服を着ている。


楽しい会話。


この光景を見て、俺は思う。


―――こんな日々にありがとう、と。


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