永遠の翼
「やはり、あなたの宝物はあのひとと同じなんですね・・・」


隣でポツリと呟くのが聞こえた。


「あなたは・・・日常を。


退屈だけれども、幸せな日常の音を奏でる。


当たり前のことを、もっとかけがえなく感じるように」


同じことを、私も感じる。


そして、これは・・・
 

私の耳に間違いがなければ・・・


私に・・・


あるいは聴衆全員に、訴えている。


日常の大切さを。


幸せとは、日常の積み重ねなんだと。


彼の宝物。


そして、宝を持つ彼自身。


それは、とても輝いて見えた。


とても、魅力的だった。


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