永遠の翼
学校の屋上。


私はそこにいた。


夕焼け空。


冷たい風。


下から聞こえる、運動部の声。


目頭が熱い。


視界はかすんで、よく見えない。


自分の右腕を、左腕で抱く。


ぎゅっ、と力を入れる。


「はは・・・」


自虐的に笑う。


どうしてなのか、自分でもわからない。


彼のことが好きな自分に気が付いたからなのだろうか。


何故悲しいのか、私にはわからない。


でも、今私の中にある感情。


それは悲しみだった。


―――彼と私は違う。


それをまざまざと見せ付けられた。


私と彼じゃ、釣り合わない。


彼に好きになってもらおうだなんて、おこがましい。


私は涙を流しながら、笑った。


笑い、続けた・・・


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