永遠の翼
ある日。



彼と一緒に桜を見た。



とても綺麗な桜で・・・



とても大きな桜だった。



「ずっと、この花が咲いていればいいのに」



わたしは何気なく、そう言った。



「それは、違うよ」



「どうして?」



「花は、枯れるからこそ美しい。



枯れない花に、魅力はないのさ」



「・・・案外、ロマンチストなんですね」



「意外だったか?」



「ただの失礼なひとだとばかり思ってました」



「きみはそればっかりだな」



そう言ってわたしの頬をなでる。



そしてそっと唇を合わせる。



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