永遠の翼
でも、その願いも叶わなかった。



彼が突然、血を吹き出す。



そして、そのまま倒れこんだ。



「テルくんっ」



わたしは彼のもとに駆け寄る。



彼の顔は、とても青白かった。



「だ・・・いじょ・・・うぶ。



最後に、きみと話せるから・・・」



「最後じゃありませんっ!!今医者をっ・・・!!」



でも、彼は首をゆっくりと振る。



もう、無駄だと・・・



これが、最後だと・・・



そう言っていた。



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