永遠の翼
ダイニングには、いつもの面々が揃っていた。
挨拶を交わして、席につく。
「遅いぞ宏。俺の作ったうまい朝食が溶けるだろ」
「いや、溶けはしないと思いますけど」
と、言いかけて、自分の席にある物体を見る。
・・・それは一般的にアイスと呼ぶ代物だった。
「・・・いったい何が起こったんですか。今は冬ですよ」
俺は秋夫さんに問い掛ける。
「記念だ」
「何のっ」
「アイスの」
「いつそんな記念があったんですか」
「いいか、宏よ。アイスとは、つまり愛なんだ。溶け合うんだよ・・・」
頭でも打ったのだろうか。
「でも、割といけますよ。冬のアイス」
優子がアイスをスプーンですくいながら言う。
「まあ、そういう訳だから食え。家長命令だ」
「・・・・・・」
俺は黙ってアイスのふたを開ける。
自家製だから、味は美味しい。
だが、食後は悪寒で満たされた。
挨拶を交わして、席につく。
「遅いぞ宏。俺の作ったうまい朝食が溶けるだろ」
「いや、溶けはしないと思いますけど」
と、言いかけて、自分の席にある物体を見る。
・・・それは一般的にアイスと呼ぶ代物だった。
「・・・いったい何が起こったんですか。今は冬ですよ」
俺は秋夫さんに問い掛ける。
「記念だ」
「何のっ」
「アイスの」
「いつそんな記念があったんですか」
「いいか、宏よ。アイスとは、つまり愛なんだ。溶け合うんだよ・・・」
頭でも打ったのだろうか。
「でも、割といけますよ。冬のアイス」
優子がアイスをスプーンですくいながら言う。
「まあ、そういう訳だから食え。家長命令だ」
「・・・・・・」
俺は黙ってアイスのふたを開ける。
自家製だから、味は美味しい。
だが、食後は悪寒で満たされた。