永遠の翼
いつも通りに3人で登校する。


別に優子と付き合ってるからと言って、生活が変わるわけじゃない。


「今さらだけど、すごかったよ。こないだのヒロちゃんの演奏」


「そうかよ・・・」


「褒められてるんだから素直に喜んだらどうですか?」


「悪かったな・・・」


「でも、ヒロちゃんはひねくれ者じゃなきゃヒロちゃんじゃないよ」


「なんだよそれ」


「優ちゃん、ひねくれてないヒロちゃん想像してみて」


「・・・・・・」


優子は想像しているようだ。


「・・・気持ち悪い」


「でしょ?」


「なんか、けっこうひどい言われようだな・・・」


そう、何かが変わってるわけじゃない。


俺がひねくれ者なのも変わらない。


なのに、こんなにも満たされた気分になる。


それは、宝物に気づいたからだろう。


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