永遠の翼
「詩織・・・もしかして聖歌隊に入ろうって言いたいの?」


「えっ!?どーしてわかるの?」


詩織が驚きの声をあげる。


「いや、雰囲気的に」


聖歌隊は常時募集しているらしい。


人数が少ないからだ。


確かに、聖歌隊で合唱をやろう、なんて考えるひとは少数だろう。


詩織が言いよどんだのは、そのためだと思う。


「実はそうなんだよ。優ちゃん、聖歌隊入ろっ」


「・・・・・・」


唐突な誘いに戸惑う。


「・・・優ちゃん?」


詩織がおずおずと聞いてくる。


「・・・唐突過ぎて、すぐには答えられないよ」


私は正直に告げる。


「そうだよね・・・」


「ちょっと、考えさせてもらっていいかな?」


「うんっ」


詩織は明るく頷いた。



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