永遠の翼
放課後。


私は屋上にいた。


聖歌隊、か・・・


これはチャンスだ。


前へ踏み出すための。


友達が・・・詩織がくれたものだ。


これを逃すわけにはいかない。


けど、もうひとつの思いも生まれてくる。


結局、私は自分ひとりじゃ何も変えられない。


宏さんに告白されたときもそうだった。


こんな、受身な姿勢でいいのだろうか。


誰かの助けがないと、何もできない。


自分ひとりじゃ、宝物を見つけられない。


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