永遠の翼
学校で退屈な授業を受け終え、放課後になる。


「やっと終わったか・・・」


放課後の喧騒の中、ひとり呟く。


「授業受けるだけでへばってるのか?体力のない奴め」


それに、後ろの席の政人がつっかかってくる。


「体力とかの問題じゃねーだろ。つーか、何で新学期初日から授業があるんだ」


「文句なら、オレじゃなくて学校に言え」


そう言って席を立つ。


「お前はこれから部活か?」


「ああ。お前は?」


「まっすぐ帰るのも何だから、適当にぶらついて帰るさ」


「女か」


「違うわっ」


「若いことはいいことだと思うぞ。気にするな、少年よ」


「だから違ぇよっ」


ハッハッハ、と笑いながら、教室から出て行った。


(あの野郎・・・・・・)


いつも、俺と政人はこんな調子だ。


俺も立ち上がり、教室を出る。




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