永遠の翼

最後の扉

「・・・・・・」


電話を切って、教会の方角を見る。


空高くまで伸びる、白い螺旋階段が見えた。


「なに・・・あれ・・・」


あの話は、冗談なんかじゃない。


それが証明された瞬間だった。


何よりも。


閉ざされた記憶がよみがえってくるのが、その証明だった。


「っ・・・・・・!!」


わたしは走り出した。


教会へ向けて。


泣きそうだった。


いや・・・


泣き出したかった。




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