永遠の翼
「思い出したよ、おねえちゃん」


扉を開けた私は、彼女にそう告げた。


「え・・・・・・?」


驚いたように、おねえちゃんが振り向く。


「ゆう・・・こ・・・?」


「うん」


私は彼女のそばに寄っていく。


「おねえちゃん」


「どうして・・・」


呆けたように呟く。


「あなたは・・・わたしのことを、忘れていたはずなのに・・・」


「うん、忘れていたよ。でも、思い出せた。私の思いが、思い出させた・・・そう思うよ」


「そうですか・・・」


おねえちゃんはあきらめたように言う。


これは、終わりの儀式。


私と、彼女の。


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