永遠の翼
笑顔を浮かべる帰り道。


教会から、天高く伸びる螺旋階段が見えた。


「うそ・・・」


そんなはずはない。


おねえちゃんが永遠の世界に還ったとき、あれは確かに消えた。


なら、一体何が?


わたしは走って、教会へと向かう。


聴こえてくる。


これは、彼女の愛の歌。


わたしは期待とともに、教会の扉を開ける。


そして、こう言った。



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