永遠の翼
「わたしの名前は、新藤 茜(しんどう あかね)です。ちなみに、信者でもなんでもありませんよ」


「誰もそんなことまで訊いてねぇ」


・・・ん?新藤 茜?


どこかで聞いたことのある名前のような気がする。


目の前の女性を見てみる。


どこかミステリアスな雰囲気を持った、美人の女性。


おそらく、年増だろう。(かなり失礼な想像)


何かが引っかかるけど・・・


顔に見覚えなんかないし、気のせいだよな。


そう結論付けて、考えるのを止めた。


「もしかして、一目惚れだったりしますか?」


いきなり妙なことを訊かれる。


「・・・は?」


「私は、できればお友達からお願いしたいんですけど・・・ポッ」


顔を赤らめるしぐさをする。


「・・・・・・」


(ポッ、じゃねぇよ・・・)


俺はその姿に呆れる。


薄々そんな気がしていたが、今の言葉で確信した。


コイツはヘンな奴だ。


「・・・・・・あんた、アホだろ」


「失礼な人ですね、まったく。冗談も通じないんですか?」


「悪いな。俺はあんたと違って生真面目なんだ」





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