永遠の翼

優ちゃん

ジリリリリリッ！！


私の部屋の目覚ましが鳴る。


うるさいなぁ・・・


ジリリリリリッ！！


だからうるさいって。


『現在、８時です』


別の目覚まし・・・こっちは声で時刻を知らせるタイプが時刻を告げる。


８時・・・まだ大丈夫・・・


「って、えっ！？８時っ！？」


私は布団から跳ね起きる。


家から学校まで、走って約１０分。


始業時間は８時３０分。


２０分で、身支度をしなきゃいけない。


・・・厳しい。


朝ごはんは作れそうにない。


全速力で身支度を整えて、アパートの一室の扉を開ける。


一人暮らしだから、扉に鍵をかける。


途中でお隣の斉藤さんと挨拶を交わし、アパートを出た。