永遠の翼
「ただいま」


家に帰り、テレビのあるリビングに顔を出す。


「おかえりなさい、月島さん」


音羽の声で出迎えられる。


詩織と一緒にポテチを食べながらテレビを見ている。


「・・・なんでお前がまだいる」


当然の疑問だ。


「わたしが夕ご飯も誘ったんだよ」


詩織が答える。


「秋夫さんはなんて言ったんだ?」


「2秒で了承したよ」


「・・・・・・」


俺はフゥ、とため息をつく。


「まあ、秋夫さんが了承したんならいいけど」


あの人が了承した以上、俺に反対する権限も理由もない。


俺はリビングに背を向ける。


「あれっ。テレビ見ないの?」


詩織が呼び止める。


「ああ。練習しなきゃいけないしな」


首だけを向けて答えた後、部屋を後にした。


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