5歳児少女の育成日記
「お前を育てるの・・・悪くないかもな。
ちょうど俺も親を亡くしたばかりで
家族が弟しかいなかった訳だからな。」
昴は子供を抱き上げ、
瞳を見ながら言うと
子供がきょとんとしたような
顔を浮かべた。
「金銭面なら
親の遺産が残っているから
大丈夫として
俺のとこ・・来るか?」
子供がこの言葉の意味を
わかるわけはないが、
言葉に出して伝えたかった。
この子供なら分かるような気がして・・・
「お前の名前、即決だけど今決めた。
満月っていうことで、満月(みつき)」