5歳児少女の育成日記
八木の下に目線を向けると、
そこには自分が授業時間を割いて
探していた妹の姿があり、
「お・ま・え・は、何してるんだ。」
「いたい、いたいよ夾くん!!」
スタスタと魅月の前に向かい、
小さな頭を右手でギュッと
わしづかんでやると、
小さな体は悲鳴をあげる。
「俺は、待ってろって言ったはずだよな?」
米神が若干痙攣しているのが、
自分でも分かる。
小さな魅月は、
夾の手を掴み引き離そうとするが、
それを夾は許さない。