先生は蒼い瞳の狼くん






「ほら、そっちに座れ」


「はーい」


「……っ」


もう…本当に悔しい


来るんじゃなかった…
そう軽くため息をはくと


「雪村?」


「!?」


不意に名前を呼ばれて、私は驚いて、先生を見る


「え、はい…なんで、すか?」


「冷蔵庫から氷を出して、コレにいれてから鈴木に渡してやってくれ」



鈴木と呼ばれた人物の赤くなっている脚を触りながら先生は言う


あ…痛そう…



見れば他の二人も怪我をしてる


まぁ…氷入れるくらいならいっか…


先生も怪我三人を一度に見るのは大変だよね


なんか、さっきの事もあるからやりたくない気持ちもあるけど…これは別…



そう思い、私は頷く



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