先生は蒼い瞳の狼くん





な、なに…



「なんだ、雪村は有名人なのか?」


呆然とする私に代わって先生が一人の生徒の消毒をしながら言う


「先生~嫌だな、健全な男子が考えるような事だってば」


「あー…なるほどな」


なるほどな?なんで先生が納得するの…?



「そうそう!それで…雪村サラ…ちゃんだっけ?」



鈴木くんに言われて、私は頷く


「彼氏とか…いる?いないならさ…」


「………あ」



そう言われた瞬間、物凄く胸がモヤモヤしてくる


鈴木くんが悪いんじゃない…それはわかってるんだけど…


その続きを聞きたくなくて…思わず顔を伏せると


「鈴木ー」



私と鈴木くんの前に先生が立ちはだかり彼の額を軽くつつく



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