先生は蒼い瞳の狼くん





何してるんだろう…



肩を小刻みに揺らして、震えてるようにも見える


具合が、悪い…とか?



周りを見ても母親らしき人物はいない


それとも迷子…?


私はその子にそっと近寄り、しゃがみこんだ



「どうしたの?怪我でもした?」


「…グスッ」


私の声に振り向いて、その瞬間目から大量の涙が落ちて来る


「うっ…グスッ」



あ、ど、どうしようっ


「だ、大丈夫だよ!な、泣かないで!」



背中を擦るが泣き止もうとしなくて…



「お母さんと、はぐれちゃったの?」


「う…グスッ…んん」


「そっか…なら、お腹でも痛い?」



"ううん"と首を振って涙を必死に拭きながら池を指差した



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