先生は蒼い瞳の狼くん




「瑠花とどこか…って、そうだアイツは帰省組だ」


「…ぅん」



「一人はつまらないだろ?」



「うー…ん、そうだね。毎日ボォーとしてる」


私がそう言うと、何か考え込むように黙り一回携帯を見てから口を開く



「なら、俺に付き合わないか?」


「…え?」


「どうせ暇だろ?」



そうだけど…龍之介くんと二人きり…それは、えっと―…



「な?いいだろ?」


「………」



ま、まぁ…龍之介くんには慣れて来たほうだし…断るのも悪い、よね



「わ、分かった…」


そう頷くと、微かに彼の口元が歪んだ


「なら、上着来てこい。外は寒いから」



「うん…」


私は急いで部屋に向かい、服を着替え上着を羽織って玄関に向かった




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