先生は蒼い瞳の狼くん





モテるのは、分かっているけど


一体、何人の経験したのか興味あるけど


きっと驚くような数だろうから聞かないにしよう…




「それで…その人は、瑠花も知ってるの?」



龍之介くんの地元なら瑠花の地元でもあるし…


「瑠花は知ってる」



「そうなんだ…」


「でも、そんなに仲は良くないけどな」



その言葉に頷くと、お店のドアがあき店員さんの声が響くと…



「龍!」

「?」


少し遠い距離からその声がして、私達に近づく音に二人してその主をみる



「あ、来た」


「悪い…遅れた」


「いや、長旅なんだから仕方がないだろ」



足音が止まり、ふとその視線が私に注がれる


やばい、緊張してきた…


だけど、黙っているわけにも行かなくて…



「は、初めまして…雪村サラです…」


椅子から立ち上がり、軽く頭を下げるとフワッと優しい笑顔が私に向けられた



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