先生は蒼い瞳の狼くん
text.08~先生の香り~
ドクン、ドクン―…
心臓の規則正しい鼓動が私の耳にはハッキリと聞こえる
そして、先生の香りがして…身体中が更に熱くなる
わたし…先生に抱きしめられてるの?
頭でそう理解するのは、遅くなかった
背中に回る腕や、密着する身体
暖かい体温、すべてが私を襲って来て
今起きてる事に何も出来ない
「千尋…せ、んせ」
そう、名前を呼べばさらに強く抱きしめられて…
バクバクと鳴る私自身の胸の音が聞こえてないか、不安になる
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