先生は蒼い瞳の狼くん





な、なにそれ…



「普通、男が苦手ならあんないやらしい事しないだろ?」



「い…いやらしい…って」


それって、私が先生の手を抱き締めた事を言ってんだろう


だけどあれは…


「せ、先生の手が…冷たかった…からで」


そんな、不純な気持ちは一切ない…


「へぇ、冷たかった…からな」


「そ、そうです」


「なら、さっき俺の背中に抱きついたのは?」


「だから、それもっ」



「あと俺が、抱き締めた時も抵抗しなかったし。普通男が苦手なら嫌がるだろ?」



うぅっ



「…それはっ」


「男嫌いは、演技か?」


「………っ」


突きつけられた事実に何から言えばいいのかわからない



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