先生は蒼い瞳の狼くん
「分かったよ…ただ、付き合ってもないのに、アイツと仲良くするなとか、話すなとか言われてちょっとムカついてお前とは終わりだなって言ったら、いきなりハサミ持ち出して泣きながら"そんな事言うなら、どうなるか分かるかー"ってハサミを自分に突き刺すから"そんな事する奴は嫌いだ"って言ったらいきなり逃げて行ったんだよ」
「………」
「で、どこか行ってやっと解放されたーって思ったらサラの声とアイツの謝る声が聞こえたから、慌てて見に行ったらサラが転んでたってわけ」
「…………」
龍之介くんが語り出す言葉に開いた口が塞がらない
彼がモテる事は知っていた
瑠花もそう言ってたし、その容姿からしても納得だから…
だけど、まさかそんな修羅場があるとは…
そうか、だからあの女の人は泣いてたんだ
近くに龍之介くんがいるからただ謝ってすぐに立ち去ったんだ
「それで、サラに近付いたら右手が血だらけでハサミがあったから、正直かなり焦ったけど…こいつは」
「………!?」
ギロッと見られ身体がびくつく
「こんな血なのに、絆創膏で大丈夫とか言うから、冗談じゃねぇって思って無理矢理ちーちゃんの所に連れて来たんだよ」
「…そうか、確かに絆創膏じゃこれはキツイぞ」
先生がそう言い消毒液やら包帯を持って来る
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