先生は蒼い瞳の狼くん
あ…
鋭い視線に私の身体は固まり、動けなくなる
「雪村、本当に身体の具合が悪いのか?」
「………っ」
「俺は保健医だ。仮病かそうじゃないなんて、顔を見れば分かる」
手をはなし、黙ったまま少し乱れた布団をたたみ直す
「せ……んせっ」
見るからに、先生は怒ってる…顔が物凄く怖い
「ほら、早く体育館に戻るんだ」
そんな…戻るなんて、そんなのっ
「い…嫌」
首を横に振り隣にいる先生にそう言うと、呆れたようにため息をはく
「嫌じゃない、生徒の義務だ」
私の手を引き、そっとベッドから降ろされて…
その行動が、なんだか凄く悲しい
なんで…分かってくれないの…っ
行きたくない、会いたくない、いやだ…
「私…本当に「いいから、早く戻りなさい。雪村は個人的な理由でサボるような奴じゃないだろ」」
「…っ」
なに、それ…そんな奴じゃない?
なんで…っ
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