先生は蒼い瞳の狼くん






鼻水がたまって息もまともに出来くて…物凄く苦しい


「…グスッ」


それなのに、涙は止まらない



ただ、先生はそんな私の話しを黙って聞いてくれていて、その優しさが胸を締め付ける



「グスッ…う」



今さら、辛かった過去を話しただけでこんなに辛いだなんて…



私はどうかしてる…


「なん、か…グスッ」



「………」


「ごめ、んなさい…変な話し…をしてっ」



涙を拭いて身体だけベッドから起き上がると、そっと伸びて来た片腕に引き寄せられて…


「…っ!」



先生の胸に自分の身体が密着する



あ…


優しい香りと温もりにすがるように先生の服を掴んだ



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