先生は蒼い瞳の狼くん




「…っ」



頭を撫でて、赤子をあやすようにリズミカルに手が癒す



暖かい…なんで、こんなにも先生の腕の中は落ち着くんだろう


男が苦手のわたしには、嫌なはずなのに、先生の腕だけは、何回抱きしめられても…嫌なんて感じない


寧ろ…ずっと、いたい


この腕の中に…そんな気分になる




「…先生…?」



「ん?」


「…聞いてもいいですか?」



「…あぁ」


「グスッ、どう、して…男の人は…あんな事を、するんですか…?」



「…………」


自分達と違う者を知りもしないで最初から、受け入れない



個人行動なんか出来なくて、いつも数人でいじめてくる…


女に向かって平気で暴力、そしてあざけわらう



どうして…なの?


どうして、認めないの?



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