先生は蒼い瞳の狼くん






どうして、まるで汚いものを見るような視線をするの?



どうして、平気で人を傷付けられるの?


どうして……





「わか…ら、ないっ」



先生の服を強く握ると、先生は優しく私を見てから…静に口を開く



「そうだな…難しい質問だ」


「…グスッ…うっ」



「だけど…もしかしたら、そーゆう事をする奴らは男でも女でも可哀想な奴らなのかもな」


「………ぇ?」


「人の痛みを自分の痛みとして受けとる事が出来なくて、誰かを傷付ける事で楽しいって感じる…可哀想そうな奴らって…俺は思ってた」



「…え」


思ってた?



顔をあげて、そう言う先生の顔を見ると彼は首を傾げる




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