先生は蒼い瞳の狼くん
text.12~彼の想い~
―――――……
「千尋先生…おはよう、ございます」
「おはよう」
翌日、この日は昨日の約束通り私は真っ直ぐ保健室に向かった
瑠花には"先生と二人になりたいんでしょー"とからかわれたけど、"体調が悪い"
そーゆう設定にしてもらい、今、私はここにいる
「一応、ベッドにでも座ってろ?謙先生には体調が悪いで通してあるけど、いつ見にくるか分からないからな」
「…あ、はい」
そうだよね…謙先生は知らないから、そう言うしかなくて、バレたら大変だ
私は鞄を近くの椅子に置き、ベッドに行こうとすると…
「…あ」
机の上に置いてある物に、私の目は釘付けになる
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