先生は蒼い瞳の狼くん





「やっぱり、ダメ!」

「え?」


「こんなの納得いかない!龍之介のプライドなんて知った事じゃない!」

そう言うなり、瑠花が後藤くんを見ると、少し間をおいて彼が頷いた


「サラ!ちょっと、私について来て!」


「へ?わ、私!?」

「サラはあんたしかいないでしょ!」


私の手をひいてグイグイ引っ張りながら保健室を出て行こうとする


「る、瑠花!い、行くから!行くから、待ってよ!」


そんな制止の言葉も聞く耳を持たないのか、ただ瑠花に引かれて私達は保健室を出て行った




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