先生は蒼い瞳の狼くん





――――……


それは、午後の話し


三人のもとに近付いた男子は瑠花達に向かってその口を開いていた


「この学校に、雪村サラっている?」


「…え?」


「俺達さ、前一緒の学校だったから知ってるんだけど、昨日も今日も姿が見えないんだよね」


キョロキョロと見渡す男子に少しイヤな空気を感じるもの、敢えて平然と答える


「ちょっと、今日は休みなんだ」


「へぇ…やっぱりね、まぁ…当たり前か!」


クスクスと笑い出す彼ら


「なんか、感じ悪いな」

「…うん」


後藤と瑠花がそんな会話をすると、龍之介は興味がないように立ち上がり瑠花達を見下げた


「気分わりぃ、あっち行くぞ」


「あ、そうだね」



そう言った瞬間だった―…



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