先生は蒼い瞳の狼くん




「それ、俺らに向かって言ってんのかよ」


「当たり前よ!それが男のやる事なの?ガキ!」


「おい、コイツ少しこらしめた方がいいんじゃねぇ?」

「だな、女のくせに」



そう言って、真ん中にいる男が振りかぶった時だった―…

















「龍之介の奴が、そいつを思いきり殴ったの」


「……」


聞かされている事実に私は驚きを隠せない


「龍之介って、口は悪いし女にだらしないけど、絶対に暴力なんてしない奴だったから私も後藤もびっくりした」


「…っ」


「だけど、ただ殴られただけじゃ大人しくしてる奴らじゃなくて、三人で龍之介を殴りかかったの」



「…そんなっ」


「直ぐに、なんとかして後藤が止めに入ったんだけど龍之介は傷だらけでさ…」


「そしたら謙先生が来てその場所はおさまって、後藤と龍之介は保健室に向かったの」


瑠花から聞いた詳細に悔しさが込み上げる



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