先生は蒼い瞳の狼くん
「その顔…なに、襲われたりしたのかよ?」
「なっ!」
頬をべチッと叩かれ、否定出来ない事実に私の頭はパンク寸前で…
「そ、そーゆう意地悪言う龍之介くんは、嫌い!!」
思い切り、手で彼の胸を押し退けると眉間にシワを寄せ顔を歪ませる
「ちょ、おまっ…いてぇっ!俺は怪我人…」
「し、しらない!」
龍之介くんから数メートル離れて慌てて乱れた髪の毛を直しその場所に立ち上がる
「…帰るのか?」
「知らない!龍之介くんの意地悪!」
もうここに二人でいたら、先生の事を聞かれてぼろが出てしまいそうで怖い
本当に…龍之介くんは何を考えて何をしたいのか分からない
「んな怒るなよ」
「誰のせい…っ!!」
チュ―…
振り向いた瞬間に頬に当たる柔らか感触と聞こえたリップ音
え……
「サラ、前より少し可愛くなったな…目が恋してるぞ」
私の目元をいじりながらペロッと唇をなめる
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