先生は蒼い瞳の狼くん
怪我をしたのだから、仕方がないんだけど
保健室に行くと、ドッと疲れてしまうから
それに……
私はそっと自分の肩に触れた
さっき、瑠花に抱きつかれて転びそうになった時
先生の手が肩に触れたのをよく覚えている
あの時は突然だったから考える余裕なんてなかったけど、今になって意識してしまってる自分がここにいるんだ
「………」
とにかく、明日は瑠花について来て貰おう
そうすれば、先生と瑠花で話して私は話さなくてもいいしね…
「あ、急がなくちゃ」
私はそう意気込み、急いで鞄を取りに教室に向かったのであった――…
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