先生は蒼い瞳の狼くん





ちょ、ちょっと!


瑠花を睨むと悪いと思ってないのか舌を軽く出して笑う


私の気持ちを読み取る瑠花は凄いけど、それを龍之介くんに言ってしまっては心で思う意味がない



「瑠花の馬鹿っ!」


「馬鹿?ふーん」


明らかに、悪い笑みを浮かべ千尋先生を見てから口を開く



「そうだサラ。私…放課後用事思い出したから一緒に保健室行けないかも」


「…………え」


「私、馬鹿だからさ」


あ、し……しまった



「いや!それは…」



2日も連続で二人きりなんて耐えられない!



「えー?聞こえないー」


「瑠花ぁ!」



こればかりは、回避しなくちゃ


絶対に…絶対に!


「お願いだから、ついて来て!馬鹿なんて言ってごめん!」


必死に謝るも、私を見ないでひたすら視線を反らし続ける瑠花に悲しくてたまらない




「瑠花、お前はやっぱり悪魔だ」


「いまさらでしょ」



私に馬鹿なんて言ったサラが悪いと言い放ち、自分の席につく瑠花


最近、瑠花は意地悪だ


私に対して…もの凄く



とにかく、瑠花の機嫌を直さなくちゃ



そう思い、放課後になるまでひたすらに瑠花の機嫌をとり続けるのであった―――……












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