先生は蒼い瞳の狼くん
―――――………
「失礼しまーす」
放課後
あれから、なんとか瑠花の機嫌をとり何だかんだ言いながらも一緒に保健室に行ってくれる事になったのだ
それで今、保健室に来たのだけど朝同様また先生の姿が見当たらない
「…いないね」
「あれ~、いつも放課後は必ずいるんだけどな…外にもいないし消毒出来ないじゃない」
そう、瑠花が保健室を見渡して入り口付近を見渡すもの、姿が全くない
「ねぇサラ」
「ん?」
「私、職員室見てくるからさ一応ここにいて。行き違いになったら困るから」
「…え」
それって、もし行き違いで先生が瑠花より早く来たら確実に二人きりじゃん
でも、瑠花に嫌だなんて着いて来てもらってる身分でそんな事言えないし…
「わかった」
小さくそう言うと、やはり私の気持ちが分かるのか微かに微笑む
「大丈夫だよ!すぐに戻って来るから安心して」
あ……
「…ぅん」
"ありがとう"と瑠花に返すと、そのまま保健室を出て行ってしまう
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