先生は蒼い瞳の狼くん
身体が反射的にビクついて、ゆっくりと後ろを振り向くと
明らかにベッドから聞こえる人の声
この声…幽霊じゃない
と、ゆーかこの声ってもしかして…
私は恐る恐る立ち上がり、そのベッドがある方に近付き少し開いたカーテンを開けると
床に座りながら痛そうに頭を擦る千尋先生がいた―…
「いたた…って、雪…村?」
私の顔を見て、少し驚いたように目を見開く
あぁ、やっぱり…先生だ…さっき感じた違和感は先生だったのか
「あの、凄い音がしたので…大丈夫ですか?」
私がそう言うと、少しポカンとしてから千尋先生が口を開く
「あ、あぁ…少し寝相が悪かったな。さすがに痛い」
苦笑いして痛そうに立ち上がる先生
そりゃ、ベッドから床に落ちれば痛いだろう…てゆーか、そもそもまたベッドで寝てるなんて問題じゃないか。昼だって外で寝てたのに…
そんなに保健の先生って疲れるんだろうか
「…………」
軽い疑問を持ち私は先生と一緒に床に落ちた布団を拾い上げ数回たたんでからベッドの上に置く
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