先生は蒼い瞳の狼くん






普段こんなに自分から、先生の目を真っ直ぐに見るなんて出来なかったのに


今日の私は先生から離せないでいる


「雪村?」


だって、先生の瞳が…



「蒼い…」


「え?」


思わず口に出すと先生の手が止まり、見つめ合うような形になる


「先生の瞳…蒼い…」


「……!?」


首を傾げると、はっ!としたように先生の目が見開くき、すぐにその表情がクールな先生に戻る


「あー…やばい、忘れてた」



「………?」


そう言うもの、それ以上慌てる様子もなく何事も無かったように再び手当てを続ける



忘れてたって、何をだろう?


カラーコンタクト?

いや、もしカラーコンタクトだとしてもつじつまが合わない


だって、普段は綺麗な黒なのに今日は蒼い瞳で忘れたって言ってたから…




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