先生は蒼い瞳の狼くん







「ど、どうせ聞いたって…前みたいに…教えないとか言って意地悪するのの、分かるんですから」


だから、気になるけど聞く事なんかしたくない


そんな事より、今この頭に触れている手をどうにかしたくて…



空いてる手でそれを払いのけると"そんな事はない"と言いながら包帯が外れた手を見て消毒液を付けていく


「………」


そんな事はないって…絶対にうそだ


意地悪する人は大抵そーゆう事言うんだから



はぁっ…


瑠花もなかなか帰って来ないし、早く終わって帰りたい



そんな事を思っているとガーゼを取りだしながら先生がゆっくりと口を開く



「目の色…生まれつきなんだ」

「……ぇ?」


あ、あぁ…もしかしてさっきの続き?


「ひい祖父さんが外国の人で、その血を受け継いだのかもな」


「あ、そう…なんで…すか」


だから蒼いんだ。ってゆーか…話してくれた…



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