先生は蒼い瞳の狼くん
「いつか、機会があったら…会えるといいですね」
そう、言うと一瞬先生が黙り込みその口元が微かに歪む
「そう…だな、会えると思うか?」
「思いますよ!先生、世の中以外に狭いんですから!」
即答でそんな事を言う私が可笑しいのか、"そうか"と言いながら私に一歩近付いて来る
「それ、普通は"世の中広い"だけどな」
そっと、さっき払ったはずの先生の手が再び私の頭に振れて、数回撫でられてから先生の指が私の髪の毛をすいていくと同時に先生が話す
「さっき、初めて俺に面と向かって笑顔を見せたな」
「……え?」
「その方が、雪村は可愛い」
さらりとそんな事を言って、驚ろいて目を見開く私を見てニヤリと笑われる
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