先生は蒼い瞳の狼くん
「…あ」
「悪い悪い。でも、雪村が可愛いい事するのが悪いんだ」
ツンツンと頬を数回つつかれ、それだけでまた赤くなってしまう
「も、もう、いいです…」
先生から離れて私は相変わらず熱い頬を押さえながら鞄を肩に掛ける
なんだか、ここにいる限り先生のペースにはまったままひたすらからかわられるに決まってる
「もう帰るのか?」
「は、はい」
「いいのか?渡部が来るんだろ?」
「…………瑠花?」
…あ…やばい
完璧に瑠花の存在を忘れてた!
「待ってればいいだろ、ここで」
「………う」
そうだ、瑠花…呼びに行ってまだ帰って来てないんだった
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