先生は蒼い瞳の狼くん






早く帰って来てよ!なんて心で叫ぶけど、たぶん人生そんなに上手くいかないだろう



だからと言って先に帰るのも悪いし……



「………っ」


私には"待つ"と言う選択肢しかないんだ



そう思い、鞄をもとの場所に置いてから無言で椅子に座ると先生は満足そうに微笑む


「もう言わないから、そんな顔するなよ」



先生の言葉に頷き、ふと顔を上げた時にガラスに映る自分の顔にびっくりする



予想以上に真っ赤な顔の自分

誰か知ってる人に見られたら、なんて思われるんだろうか


熱でもあると勘違いされて、病院行きになるに違いない




.
< 60 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop