先生は蒼い瞳の狼くん
だから…よく考えたら、このまま保健室でこの顔をどうにかしてから出て行くのが正しい答えかもしれない
でも、先生といるとこの真っ赤な顔がもとに戻る自信がない
なんか…こんな事でこうなる自分がイヤだ
先生は謙遜するなとか、慣れてるくせにとか言ってたけど
本当に慣れてないのは事実
でも…言われた事は何回もあった…
ふと、ガラスに写る自分に問いかけるように昔しの事を思いだす
―――――………
『え?マジでサラ?』
『嘘だろ?』
『以外に可愛いじゃん』
『あの女、野球部の先輩ふったんだってさ』
『知ってる!知ってる!ふざけるな!って感じだな』
『しかも、クラスのヤツがいる前で堂々とらしいぜ』
『お前、ちょっとあいつ懲らしめろよ』
―――――………
「……………」
思わず、イヤな記憶がいっぺんに入って来て身体が固ってしまって…
「…雪村?」
「…っ…え…あ、はい…」
先生の声で、我に帰りガラスの自分から視線を外すと顔を軽く覗き込まれる
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