先生は蒼い瞳の狼くん






「どうした?ボォーとして」



「…え?」


先生がチラリと私が見ていたガラスを見る



「なにか、気になるものでも?」


そう言う先生に数回首を振ると、特にそれ以上追及することもなく先生は机に置いてあった私のノートを手に取る


良かった…何も追及されなくて…


たぶん、気を使ってくれたんだろうな…


今さら、あんな事思い出して馬鹿みたい


ちゃんと、自分の中で封印したつもりだったのに…


ギュと手に力をいれると横では先生がノートをパラパラとめくっていく



「英語か…って、なんで今写してって…あーそうか」


私の手を見て納得してから私の隣りに腰を降ろす


ま、また、近いっ


「書けないもんな、その手だと」


「は、はい」


意識するもの、なんだか離れる事が出来なくて先生の言葉に答える



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