先生は蒼い瞳の狼くん







「だから、頑張って左手で…書きました」



「へぇ、不器用そうだけど左手も使えるんだな」


ぶ、不器用そうって…酷い…っ



「あ、雪村、ここの"S"左手で書いてるから逆になってる」


先生が指差す文字は確かに逆になっててよく見ると可笑しい


「本当だ…直さなくちゃ」



鞄から筆記用具を取り出して先生に言われた所を直していく


「もしかして今日の授業の分、全部一人で?」


「え?あ、いえ…その…龍之介くんが手伝ってくれて…」



「龍之介が、か?」


以外だと言わんばかりに先生の頭に浮かぶ疑問符



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