先生は蒼い瞳の狼くん




書いてる間はお互い夢中になっているのか終始無言



先生も先生でスラスラと書いていてその隣でぎこちなく私は書きつづける


たまに先生が書く字を見て綺麗だな~なんて感心したりして…


なんだなんだで5分が経過した頃




ガラッ――…


保健室のドアが開き



"サラー遅れてごめん"と言いながら瑠花が入って来た



「あのさ、ちーちゃん職員室にいないんだけど…って、あれ?」



私達の近くに来て、千尋先生の姿を見てから腑抜けた声でなんで?と声を出す



「ちーちゃんってば、私探してたんだよ?どこに行ってた?」


頬を膨らませる瑠花に苦笑いをして、何か考えてから先生が言う



「あぁ、悪い。すれ違いになったのかもな」



「…え……」


う、嘘だ…ベッドで寝てて落ちたくせに



なんて思い、思わず先生を見ると目で"言うな"と言われてるようで私は押し黙る



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